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過去を捨てる [たまに物想い]

先日、手紙や写真を整理した話を書いた。

手紙。
中身はほとんど読まなかったが、宛名書きの字を見ながら「そうそうあの子の字だ」と懐かしむ。
今も年賀状のやりとりがある友人は、ちょっとした一言の書き込みを見て「そうそう」って。
ここ数年は、印刷だけですませてしまって、一言も書き入れずに出してしまったりしてる私。ちょっと反省。

今はこの世にない知り合いの手紙は読み返した。
つらかった。
字を見て、顔が浮かんでくる。
最後に会った頃の顔だから、私より随分若い。
バイク事故で亡くなった先輩の手紙には、バイクのことばかり書かれてあった。
「山を走るのがどれだけ気持ちいいか、でも先日事故で若い人が亡くなった、気をつけなければ」と書いてあった。心が痛くなった。

手紙も写真も過去である。
過去の自分を思い出し、切ない。なんで、切ないんだろう。そんなに楽しくなかった。
楽しい写真もいっぱいあるのに、切ない気持ちでかき消されてしまう。
若いときはそんな気持ちにならなかったのに。

青森出身の映画監督横浜聡子が、何かのインタビューで
「写真をやっていたんだけれど、写真は撮った時点で過去のものになってしまうことがつらくて、映画に転向した」
と言ってたような。
その気持ちがわかったような気がする。
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楽書き20141118 [楽書き]

ちょっとずつお片付け。

その1: 本
私が買ったものと、ダンナが買ったものと、二人で買ったもの。
開かずのダンボールのほとんどが本。
BOOK OFF、ほんだらけ、あるいは紙ごみの日に出したりして、だいぶ整理した。
最近は、新しい本はあまり買わないで、図書館で借りて読むようにしている。
図書館にないものや、借りて読んだ結果手元にも欲しいと思ったものは購入。
マンガ本は図書館にないから、レンタル本屋さんで借りるか、好きな作家さんのは購入。
まだ、電子書籍には手を出していない。

その2: 衣類
青森市では衣類がリサイクルごみになってないので、着なくなった服とかはとりあえずダンボールに入れて保管してた。先日、ダンナの会社でタイとラオスへの救援衣類送付に協力するということで、対象になる衣類をごっそり送った。
なぜか、イッセー尾形のイラストTシャツが沢山あって、タイかラオスでイッセー尾形なTシャツを着ている人がいたら、それはたぶん私が送ったものであると思われる。面白いなぁ。
あと、大間のまぐろTシャツも入れたし、沖縄のオリオンビールのTシャツとかも。
着てくれてるかなぁ。なんじゃこれ、って感じで。

その3: 手紙と写真
ダンボール1箱分の手紙を捨てた。
結婚前のものはほとんど捨てた。
読んだら捨てられないと思ったので、読まないで捨てた。
それでも、いくつかは読んでから捨てた。
バイクの事故で亡くなった大学の先輩からの手紙もあった。
病気で亡くなった親友からの手紙もあった。
年賀状以外はメールですむ時代になって、手紙をもらうこともなくなった。
メールは便利だ。自分が書いた内容も残るから、やりとりがわかりやすい。
手紙だと、自分が書いたものは相手のところにあり、相手が書いたものだけが私の手元にある。だから、当時、自分が何を書いて、相手からこの返事が来たものか、さっぱりわからないことも多い。
差出人の名前を見ても、誰だか思い出せない人もいた。

写真は結局整理できなかった。
この先、人生を締めくくるときが来たら、その時に全部捨てよう。
写真もデジタルになって、プリントすることはほとんどなくなった。
ダンボールがこれ以上増えることはないだろう。

手紙のダンボールと写真のダンボール。
夕方数時間かけて整理していたら、すごく疲れて、そのあと2時間、こんこんと眠った。
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わさおs.jpg
わさおさん(2009/06/14)