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「マダム・イン・ニューヨーク」 [映画@劇場]

久しぶりに、感想書きたい!と思う映画に出会った。
インド映画「マダム・イン・ニューヨーク」。
あらすじ等は公式サイト http://madame.ayapro.ne.jp/ を参照していただくことにして。

主演のシュリデヴィが、とてもチャーミングで、インドでもニューヨークでも着ていたサリー姿の美しいこと。
インドの女優さんって、顔が小さいのに体が結構どっしりしてて(ウエストはくびれてます)、でも、その体形こそがサリーの美しいシルエットを作ってる。日本人の寸胴体形(最近の子たちは違うんだろうけど^^;;)と着物の関係のように、民族衣装って、その民族の体形に合ったものなんだな~と実感しながら見てた。

シュリデヴィ演じるシャシは、ニューヨークに住む姉の娘の結婚式の準備のために、家族より先に一人で渡米。英語がほとんどできない彼女に対する容赦ない英語攻撃で弱気になっていたところに、「4週間で英語をマスター」というバスの広告が目に入る。普段の生活でも、英語ができないことで夫や娘からバカにされていると感じていた彼女が、一か八かでその教室に飛び込んで行く。

シャシが「ラドゥを作って売っています」と自己紹介すると、先生から「あなたはentrepreneur(起業家)だね」と言われ、entrepreneur という言葉を覚える。シャシはentrepreneur という単語の意味を理解していたかはわからないが、電話でインドにいる夫に「私はentrepreneur ですって」と話すと一笑され、へこむ。

いろんな国いろんな人種のクラスメートと共に学びながら少しづつ英語を習得していく中、ある日、映画のDVDを見ていて judgmental という単語が気になった。姪っ子に聞いてみると、「相手の表面だけ見て判断する、決め付ける」という意味だという。

ゲイの先生が失恋したという噂に、あるクラスメートが「ゲイはすぐにくっついたりはなれたりするものだ」と言うと、シャシがこの judgmental を使って「そういうふうに決め付けるのはダメ。人はそれぞれ違うのだから。」とたしなめる。
結婚式でのシャシの英語でのスピーチにも judgmental を用いて「家族は決して決め付けたりしません」と、やんわり夫や娘にメッセージを送る。

judgmental という言葉を得てシャシは覚醒したのだ。なんだか、もやもやと表現できなかった感情にしっくりくる言葉が見つかったというか。これまで、自分は決め付けられ、自分自身も自分を決め付けてきたのではないか。

ダンナさんの場合は、美人の奥さんを外に出したくなくて、「ラドゥなんて売らなくても」とかなんだかんだ言ってケチをつけていただけのような気もするけどね。
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わさおさん(2009/06/14)