シャンソンはお好き？

先週金曜日、「美輪明宏 音楽会<愛>L'AMOUR 2007」に行ってきた。
友人から誘われて「はいはい、行きますよ」と軽くOKしたのだが、当日チケットの値段を見て、げげ！
「7,500円～!!」
いやいや、熱烈に行きたかったが、チケットが買えなかった人も沢山いることでしょう。
ダフ屋するか?なんてね。
「チケットあるよ、チケットあるよー、前から8列目だよー」なんてやったら、いくらで売れたんだろう。（←ダメですよ、やっちゃ）

場所は、青森市文化会館。改装後初めて行くコンサートだ。
文化会館に着き、友人に電話しようとしたところ、左後ろから声かけられた。
いきつけの店のロカビリーなマスターだ。
「え?美輪明宏のコンサートに?」
彼も連れとの待ち合わせで入り口あたりをうろうろしてたみたい。
ロカビリーなマスターと美輪明宏との組み合わせは面白いけど、私と同じく誘われた口かなと思ってた。

さて、新しい文化会館の椅子は、前の人の頭が邪魔にならないような配置になってて、よろしい。 座ってみると、ステージが近い。8列目だもんな。

コンサートは2部構成で、1部は美輪明宏のオリジナル曲を中心に、2部はフランスのシャンソンの名曲から構成するという。うーむ、シャンソンか。
シャンソンというと、真っ先に梅ちゃんの「ろ～くでな～し～」を思い浮かべるような私のような輩がここにいていいのでしょうか?周りの美輪さん信者の方達から殺されそうだな。

それぞれの歌の前に、その歌にまつわるエピソードを語るのだが、戦争を体験し、長崎で原爆を体験し、戦後の日本を行き抜き、栄光もどん底も味わってきた人だけあって、その語られる内容は重い。
そして、自分が自分らしくあるために、妥協を許さず、戦ってきた人なんだろうなと思った。
今年72歳だそうだが、歌うときの声量がすごい。そして、女にはない何か艶というか厚みというかがあって、不思議な感じだ。

コンサートの最後は拍手、そして、一人、二人・・・とスタンディング・オベーション。
気が付くと、座っているのは、私だけ。おぉー、すげー。
でも、私にはシャンソンの良さはわからなかったよ。

次の日、ロカビリーなマスターの店に行った。
「いやー、あんなとこで会っちゃって（ちょっと恥ずかしいな）」
っぽく言われるかな?と思ってたら、
「会えて、嬉しかった」
だって。行きたくて行ったのね、マスター。
で、「ヨイトマケの歌」と「愛の賛歌」（フランス語バージョン）で泣いちゃったんだって。ふふ。
CDも買っちゃったのね。
その夜、お店のBGMは美輪明宏のシャンソンなのであった。

コメント 12

実は、アタシも美輪様ファンで～す。
シャンソンというより、彼（彼女？）のキャラクターのファンなんですが。
ロカビリーなマスターも趣味がいいんではないの？！
でも、えみぃさんには違和感あったんだねー。
アタシはライブ行ったことないから、一度お会いしてみたいです。。。
でも美輪様 72歳、には、彼の、よりは、自分の年齢を感じた。
自分が三輪様でいつも脳裏にうかんでくるのは、「黒蜥蜴」のスチールの彼。。。
その彼が、７2歳。。。
by Orbit (2007-07-09 14:49) 

>Orbitさん
>実は、アタシも美輪様ファンで～す。
え?こんなキャラだった?

実は、去年だったか、今回と同じ友人に誘われて美輪さんの
トークショーにも行ったことがあります。
断ることを知らない私、ってか好奇心かも。
面白かったです。トークショー。
今回のコンサートも話は面白かった、歌もすごかった、でも
感動はしなかった、って感じかな。

「黒蜥蜴」のスチール、私もステージ見てて思い出しました。
すごーーーーく綺麗だったなぁーって。
「黒蜥蜴の歌」（だったかな？）を歌ったんですよ。
青森だから寺山修司の話も出たし。

美輪さんて、肩の線がすごく美しいんですね。
それは今でも変わりないです。
by えみぃ (2007-07-09 15:16) 

美輪明宏がテレビでお話するのしか見ていないけど。
私も美輪さんのトークは好き。
シャンソンは全部日本語で歌うの?

シャンソンってフランスではアメリカのブルーズのように物語と
ユーモアが含んでいるから歌詞が面白いかもしれないと思うけど
家でシャンソンを聴きたいと思わないね。
生演奏はいいかもしれないけど。

結構クセがあるよね。
ロカビリーなマスター、それにSista Orbit-sanが好きなら
何か引かれるものがあるんでしょうけどねー。。。

ところで、えみぃーが最後の最後まで席に座り込んでいたのは
なぜだったの? 感動したからではなかったんのよねー?
by LURI (2007-07-10 00:41) 

突然、おじゃましてすんません。

さて、先日、お昼のドラマ「暖流」が終わりました。
と、ぜんぜん関係ない話かもしれませんが、
なぜ、私が「暖流」を見ていたかというと、
映画にはいろいろな監督の「暖流」がありまして、
３人くらいの監督が同じ「暖流」という原作で
映画を撮っているので興味があったわけですが、
そのうちの１本、
増村保造監督の「暖流」は必見です。

なぜならば、
若きころ（男装）のみわさん（丸山さん）の
歌っている姿が拝めます。

ちなみに
個人的には
高英男という人に思い入れ、あります。
（いしとさんもそうかも？）

この人のコンサート、いったけど
かっこよかったです。
by ルサ弟 (2007-07-10 12:24) 

２０年以上前、青森市民会館で美輪さんのショーを鑑賞しました。
友人がチケットをくれたから行ったんですが、２０歳の小娘３人が場違いじゃないかな？ってくらいゴージャスな毛皮の御婦人方の数々でした。
でも、ショーが始まるとそんなことは忘れて「スゲ～」の一言。
よいとまけの劇と歌の２部構成でしたが、これが美輪明宏だ！って自己主張が伝わってきました。ただの女装とは違う。

変な話ですが、「オンニ～」って甘えてみたい・・・☆
by えむ (2007-07-10 13:00) 

>Luri
>シャンソンは全部日本語で歌うの?
「愛の賛歌」以外は全部日本語だった。
でも、「愛の賛歌」歌う前に日本語の直訳を語ってから
フランス語で歌ったので、わかりやすかった。

>ところで、えみぃーが最後の最後まで席に座り込んでいたのは
>なぜだったの? 感動したからではなかったんのよねー?
感動はしなかったからかな。
それに、気がついたら、まわりが皆立ってて、
林の中に一人きりでいるような、なんだか面白いなぁって思って。
by えみぃ (2007-07-10 14:11) 

>ルサ弟
>増村保造監督の「暖流」は必見です。
>
>なぜならば、
>若きころ（男装）のみわさん（丸山さん）の
>歌っている姿が拝めます。
お、観たいですね。
探してみます。ども。
by えみぃ (2007-07-10 14:16) 

>えむさん
ゴージャスな毛皮のご婦人はいませんでしたねー。
20年以上前って、もう女装期になっていましたか。
男装のほうが、妖しい感じで色っぽいと思うんですけどね。
若い頃の美輪さん（丸山さん）は、そんな感じだったのではないかと。
by えみぃ (2007-07-10 14:22) 

ご指名いただいたので
>ルサ弟さん
高松英郎かと思ってぐぐったらゴケミドロでしたか。
英題GOKE, Body Snatcher from Hell ひー。

美輪明宏、会社で観た人が「オーラがすごい」「肩こりが直った」「体が軽
くなった」だのと書いてました。ひー。

人の日記ですいません。
by いしと (2007-07-10 21:56) 

>いしと
>美輪明宏、会社で観た人が「オーラがすごい」
>「肩こりが直った」「体が軽くなった」だのと書いてました。ひー。
やっぱ、宗教だよなー。
by えみぃ (2007-07-11 17:14) 

美輪さん、うちのオヤジィより年上だったなんて・・・。

10年くらい前かな？美輪さんの著書は何冊か読んでいて、すごい人なんだなと思ってましたが、お芝居でミッチーと共演するとのことで、ミッチーファンだった私は、「ミッチー」見たさに札幌へ行きました。

その結果、「うーん、お芝居ってよくわからない・・・。」

10列目くらいで見てたら、美輪さんがドスドスとステージから降りてきて、通路を駆け抜けて行きました。その時のすごい香水のニオイが今でも忘れられません。お芝居のタイトルは忘れましたが、今考えると貴重な体験でした。美輪さんもミッチーも今のほうが知名度上がってるもの。

えみぃさんも、そのうち「伝説のステージを見た」と語る日がくると思います。
by さーや (2007-07-11 20:03) 

>さーやさん
美輪さんとミッチーの共演というと「毛皮のマリー」でしたか？
私は、もっと前の石田一成と共演したときに見に行ったことが
あります。
で、美輪さんが客席のドアから登場して、私のそばを通った
ときの香水の匂いが強烈だったんです。
同じ体験をしてますねー。

舞台だと、蜷川幸雄演出の「三人姉妹」（戸川純が三女役）と
外国の俳優の舞台で「ペール・ギュント」
あと舞踏でリンゼイ・ケンプの「シンデレラ」は泣きました。
しばらく席から立てなかったくらい。
私の中の「伝説のステージ」です。
by えみぃ (2007-07-11 20:50)