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演劇「イ(爾)」と映画「王の男」 [旅行]

12日から14日の2泊3日でソウルに行ってきました。
今回の旅の目的は、映画「王の男」の原作である演劇「イ(爾)」の10周年記念公演を観ること。
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会場は地下鉄3号線南部ターミナル駅から歩いてすぐの「芸術の殿堂」の中のトウォル劇場。550人くらい入る劇場です。10列目の真ん中あたりの席でした。

コンギル、燕山君、ノクス、ホン内官役はダブルキャストで、私が観た公演(13日15時~)はこのキャストでした。
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オ・マンソクは、コンギル役で2000年に新人演技賞を受賞しています。
映画でのイ・ジュンギのイメージが強く、オ・マンソクってどうなの?などと若干の不安を持ちつつ観ましたが、なんともなんとも強くて美しいコンギルでした。
考えてみれば、オ・マンソクのコンギルがオリジナルなのですから、本末転倒でしたね^^;
オ・マンソクがコンギルを演じるのはこれが最後、だそうです。

この10周年公演でコンギルのダブルキャストを務めるキム・ホヨンのほうがイ・ジュンギ版コンギルに近いのかなと思います。ちょっと妖艶な感じ。機会があれば、こちらのキャストでも見てみたいな。
キム・ホヨンは「太王四神記」で少年時代のホゲを演じた人です。

イ(이、爾)というのは、王が臣下に対して尊敬して呼ぶ呼称らしく、劇中で燕山君がコンギルを イ と呼んでいました。
賤民の芸人出身ながら、王から尊称で呼ばれるまでになったコンギルは、歴史上実在した人物で、燕山君日記60巻22章に以下のように書かれているそうです。パンフレットにあった文章を訳してみます。

「俳優コンギルは論語を諳んじ、”君主は君主らしく、臣下は臣下らしくあらねばならず、父は父らしく、子は子らしくあらねばならない。君主が君主らしくなく、臣下が臣下らしくなければ、たとえ穀物があっても食べることができるだろうか” と言った」

この燕山君日記という記録にコンギルという名前がどのくらい出るのかはわかりませんが、やはり歴史書の中のわずかな記録から「大長今」という素晴らしいドラマが生まれたように、この「イ(爾)」という作品が生まれたのだなと思うと、代々の王の記録であるこれらの歴史書の中にどれだけの物語が隠されているのかとわくわくします。

さて、舞台はとても面白かった!
コンギルが出る場面はシリアスな内容が多く緊張して見てしまうのですが、大道芸のシーンはとにかく面白く、観客も一緒に笑ったり拍手したり、客いじりもあったりして、本当に一体になって楽しめました。このメリハリが素晴らしい。

最後、チャンセンが殺され、コンギルが自決するまでのシーンでは、燕山君のコンギルに対する深い信頼、コンギルの燕山君に対する深い理解が感じられて、コンギルとチャンセンの愛とはまた違った形の愛に涙がこぼれました。

突然思い立って見に行くことにした、この公演。
本当に見に行ってよかったと思います。

この日記を書く前に、映画「王の男」を見返してみました。
舞台でチャンセンを演じたイ・スンフンが芸人役で出ているし、同じく芸人役で舞台ではホン内官役だったチョン・ソギョンも出ています。舞台で主要人物を演じていた役者さんが、映画では脇にまわって作品を支えているのだなと思うと、ちょっぴりせつない気持ちになりました。
特に、イ・スンフンさんは、チャンセン(カム・ウソン)とかなり一緒にいる役ですので、どんな気分だったのかな?と思います。
イ・スンフンさんのチャンセンは、出番は多くないけど印象深く残るカリスマのあるカッコいいチャンセンでした。
(下の写真、左の上から3番目)

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関連記事
イ・ジュンギが女形を演じた「王の男」の原作演劇から、オ・マンソク卒業!
http://navicon.jp/news/7078/
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韓国 de ゴチになりました:安養編 [旅行]

GW韓国旅行。
7泊8日の旅は、ソウル3泊、抱川1泊、護政府1泊、安養2泊。
ソウルの最初の2泊は地下鉄新村駅すぐのコンドミニアム。1泊は弘大入口のチムジルバンで。
その後は友人宅を転々と。田舎に泊まろう、韓国編みたいな^^;

ソウル行きの航空券は買ったものの、ホテルが2泊しか決まってない状態で韓国入りした私たち。
ま、どうにかなるでしょ、旅館とか適当に行ってみればいいでしょ、くらいに思ってたのだが、宿を予約していないという話をしたら、じゃあ、この日とこの日は○○家に泊まって~、この日とこの日は○○家に泊まればいいよ~ということで、結果、”毎日ホテルが変わる忙しいツアー”みたいなスケジュールになってしまった。

滞在中、毎晩、別の友人と会って、その度に友人がご馳走してくれた。
いろんなとこで、ゴチになった記録。
まずは、安養(アニャン 안양)から。
今回の旅行での最後の滞在地。
去年10月に長男(ミンチャン 민찬 君)が生まれたばかりの友人キムドンヒョン(김동현)家に2泊。
そして、安養滞在中、食事代に1ウォンも出していないのであった。


第1日目:5月4日(月)

 ソウル市内から、友人イジェギュ(이재규)の車で安養へ。
 アパートに到着間もなく食事に向かう。
 幹線道路からはずれ、舗装もしていないような細い農道というか田舎道を通って着いたのは、オープンスペースの焼肉屋さん。ジェギュ曰く、バーベキューにはバーベキューで、ということらしい。

 2005年9月、ジェギュとドンヒョンが日本に1ヶ月程滞在したとき(休暇で)、青森にも遊びに来た。十和田市のダンナの実家に1泊と青森市の我が家に1泊したのだが、実家泊の夜に庭でバーベキューやったのだ。
 酒屋から生ビールサーバーを借りて、本格的な生ビールを呑みながら。
 私ら夫婦、実家のお義母さん、お義姉さん夫婦、お隣さん(親戚)、十和田在住の友人も一緒にワイワイ。
 そのときのことが、とても楽しかったし、お世話になってありがたかったし、忘れられない思い出だと言ってくれて、それで、バーベキューだと。
 そのお肉が美味しいこと!大きめのステーキ肉(등심 サーロイン)をそのまま焼いてから、ハサミで切り分ける。ジェギュの手際のいいこと。後に脂身のある薄切り肉(차돌박이 牛の肋間にある固い脂肪質の肉)も。こちらもウマイ。この店の牛肉は皆国産、韓牛(한우)でした。
 メニュー ↓ を見てみると、チェジュの黒豚の肉もあったみたいですね。
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 酒のほうはまずはビールで、焼酎、マッコリ。
 冷麺を食べて終了。

 まだ明るいうちから、ほろ酔い&お腹いっぱい。
 アパートに戻り、ビールと焼酎とつまみで休憩^^;したあと、腹ごなしに散歩。川沿いの散歩コースを歩きながら、川をはさんだ向こうの新市街を指差し「あっちはセレブ~」と言ってるドンヒョン。ドンヒョン宅は旧市街。しかし彼は、夏に完成する新築マンションに移転予定で、そうなると晴れてセレブになるのだろうか^^;
 しばし、散歩のあと、ヌタウナギ(먹장어)の店に。一口大に切って味付けしてあるヌタウナギを焼いて、マッコリと一緒にいただく。そんなにお腹すいてないうえに、話に夢中で、焼きっぱなしになっているのを見かねたのか、お店の親父が「美味しいうちに食べてね」って言いに来る。いい味出してましたよ、親父さん。
 次はすぐお向かいのチヂミ(부침개)屋さんに。ここでもマッコリ、ブリキのやかん入り。安くておいしい~。
 途中から記憶なし~~~。

ドンヒョン家1泊目、終了。


安養第2日目:5月5日(火)어린이날(子供の日)

 10時くらいに起床。
 韓国人は元気だ。朝ご飯の話になるが、二日酔いな日本人夫婦は、まだ何も食べられない。
 とりあえず、中心街に向かい、ゴルフ用品屋さんで時間つぶし。
 11時頃にスンドゥブ屋さんに。
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 真ん中にあるおかずもついてくる。左にちょっと見える窯にご飯が入って来るのだが、お茶碗についだあとの”お焦げ”は、食後にお焦げスープにしていただいた。さっぱりして美味しい。

 アパートに戻り、寝転がってビデオ鑑賞。
 ハンソッキュとチャスンウォンの映画「目には目を、歯には歯を」。(2008年作品)
 3時頃だったか、ドンヒョンの奥さんソンファ(성화)さんがミンチャン君を連れて来た。(うちらの滞在中、奥さんは実家に行ってた)海苔巻き持参で。なぜ海苔巻きかと。これから、山登りに行くのだ。
 アパートの裏山を一つ越えた向こうに、登山コースがあった。ドンヒョンはミンチャン君を背負って。
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 しばし歩いたあと、適当な場所にシートを敷いて、海苔巻きを食べる。太さも幅も綺麗にそろった海苔巻きがタッパーに整然と並んでいる。いただきます。
 近くでは何家族か集まっての宴会が始まろうとしていた。ビールに焼酎、つまみが広げられていた。
 うちらは、お水で。健康的に。
 往復で小1時間くらいのプチ登山終了。木陰が気持ち良かった。

 夕食はドンヒョンの車で白雲湖水(백운호수)へ。
 ここで食事したことないから、よくわからないということで、適当な店に入ってみる。
 湖が見渡せる席に座った。船着場にはボートが並んでいた。もう暗くなっていたので、漕いでいる人はいなかったが、ドンヒョンが言うには「このあたりは不倫のカップルが来るところで、中年のカップルがいたら、たぶんそれは不倫。ボートに乗ってたら確実。なぜなら、韓国人は結婚したらボートに乗らないから。」だって^^;
 メウンタン(민불매운탕 )の小を注文する。
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 빠가 (ギギ) 、메기(ナマズ)、새우(エビ)が入っている鍋。 ドンヒョンが電話で奥さんと話しながら「メウンタン小が35,000ウォンもするよー」とぼやいていた。観光客値段なのか、ナマズが高級魚なのか。
 ナマズの顔(頭?上半身?)がなんとも・・・でした。
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ドンヒョン家2泊目、終了。
ジェギュ、ドンヒョン、ソンファさん、ご馳走様でした。


※肉の部位や魚の名前は、八田靖史さんの「コリアうめーや!!:韓国語食の大辞典」から引用しています。
 コリアうめーや!!のアドレスはこちら >>> http://www.koparis.com/~hatta/
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旅のテーマは「ライブハウス」と・・・やっぱり「復活」? [旅行]

GWの韓国旅行。
航空券は買ったものの、まだどこに行くか決めてないので、宿も予約してない。

昨日になって、ダンナがライブハウスに行きたいと、いろいろと調べ始めた模様。
最初に見つけた Skunkhell というライブハウスは、今年の1月5日に閉店していたようだ。
次にここのページを探してきた。
弘大(弘益大学)のまわりにはクラブやライブハウスが沢山あるようで。
http://www.konest.com/data/spot_mise_detail.html?no=2299
上の記事から、地図をちょっと拝借。
弘大LiveHouse.gif
---余談---
ちなみに、青森には弘前大学という国立大学がありまして、略して弘大。
なんだか、親しみを感じますね。
---余談終り---

「そういえば、ノーブレインっていうバンドがいるよ。」ってダンナに言ってみたら
そのバンドもチェックしてたと。ほほー。
「あのね、『ラジオ・スター』っていう映画にイースト・リバーっていうバンドの役で出てるんだけど、見てみる?」と、DVDを取り出して早速上映。
うふふ、大好きなアン・ソンギ様。
しかし、電池が切れる時間がきて、私は途中で気を失ってしまいましたとさ。
ノーブレインのライブスケジュール調べてみたら、25日に弘大近くのSPOTでやるって。
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残念! 25日だと行けないし。
ノーブレインの公式HP(MVとかも見れます) > http://www.nobrainpunk.com/

そして、やはり「復活」のロケ地が気になる私。
こんなとこ ↓を見たり、ロケ地に行った人のブログを読んだりして。
『復活』ドラマロケ地ツアー > http://www.fuyu-sonata.com/do-fukatsu.htm
---余談---
↑ここのページで、ロケ地写真のキャプションがちょっと馴染めません^^;
ウンハ(そうなんですけどね、은하 だから)、カンジュ、カンヒョクとか。
ウナ、ガンジュ、ガンヒョクで慣れているので違和感があります。
でも、なんでジヌだけはジヌって書いてるの?この流れだとチヌじゃね?
「ウンハの家」なんか、屈強な男の人の家みたいな気がします。
「カンヒョクの家」正確にはシンヒョクの家か?
ま、いいけど。
しかし、これはいかがなものか。
「キスに刺されるカンヒョク」
・・・
何のことかとしばらくフリーズしました。
パク・ヒス박희수だから続けて言うとパッキスって感じ。
でも、キスはないでしょう。ヒスでしょう。
しばし、笑えました。ありがとう。
---余談終り---

ヨイド公園なら、ちょちょっと行けるなぁ、とか
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やっぱり、ハウンとウナの紅白の灯台でしょ、とか
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ラストシーンのあの道↓に行きたいなぁ、とか・・・
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灯台はめっちゃ辺鄙なとこらしいので今回は(?)あきらめるとして
ラストシーンは春川の中心からは外れたところだけれど
行けそうな気がするぅ~~~(天津木村風に)ので、ちょっと頑張ってみるかなぁ。

おっと、KBSの見学もいいかも。
http://www.seoulnavi.com/spot/goods_article.php?goods_seq=191&category_id=08
http://www.konest.com/data/spot_mise_detail.html?no=2406
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年越し韓国旅行記 その3 [旅行]

チェジュ島は、おいしいものがいっぱいでした。
風が強くて、雪も降って寒かったけど、寒いときのほうが魚はおいしいはず!
うん、美味しかったです。
チェジュの黒豚の焼肉もおいしかったし、中文リゾートのホテルで食べた韓牛の焼肉も^^

刺身盛り合わせ。旧済州のお店でW40,000。
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時計まわりに、太刀魚、マナガツオ、アマダイ、鯖。

太刀魚の刺身。中文の食堂でW30,000。あわびのお刺身のおまけ、海鮮チジミ付きで。
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カムジャタンも食べました。旧済州のお店で小W15,000でした。
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そして・・・
チェジュ島で、つきだしに感動の巻。

つきだし。食事注文したら出てくる、小皿いろいろ。無料のおかずっていうか。
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白菜キムチ、大根キムチ、水キムチ、青菜の和え物、豆腐の煮たもの、もやしのナムル、たまねぎの醤油漬け、などなど・・・出ましたが。

中でもケジャンにはびっくり!
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ケジャンといえば高いイメージですから驚きました。おいしかった~~~。
チェジュ島ならではのもの?と思ったら、ソウルで入った焼肉屋のつきだしにもケジャンがあったので、この季節に出るものなのかもしれません。

あと、何かの海草を使った和え物があって、これがとても美味しかったんです。
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どちらも、何件かのお店で定番みたいに出ていたおかずです。
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年越し韓国旅行記 その2 [旅行]

まず。
旅行記 その1に書いたホテルの話の追記。

昨日、わかったのですが。
THE SUITES HOTEL は以前は グリーン・ヴィラ (GREEN VILLA)という名前で
そして、なんと、映画「シュリ」でロケに使われたホテルでした!
きゃー。早速、シュリのDVDを鑑賞して確認しました。

中盤、ハンソッキュがまだキムユンジンが北のスパイとは知らない頃、彼女の身を案じて
あるホテルに匿う場面があるのですが、そのホテルがグリーン・ヴィラでした。
部屋とオープンテラスが使われていたようです。
うーむ、行く前に知ってたら、もっと盛り上がったかもだ。
有名なシュリベンチはお隣の新羅ホテルの庭にあり、もちろんそこには行きました。
2回も^^;

「シュリ」
もう10年前の映画なのですね。


次に、お土産に買った五味子茶(오미자차)の話。
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旅行4日目。旧済州から中文リゾートに向かう日、観光タクシーを頼みました。
どことどこに行きたいというのを、はっきり決めてなかったもので、その場その場で適当に
運転手の부(夫:済州島の三姓ですね^^)さんにお願いしてたんです。

龍頭岩용두암 を展望し、トッケビ道路で不思議体験したあと
次は世界遺産に登録された城山日出峰 성산일출봉 と民俗村に行きたいとお願いしたら
城邑民俗邑 성읍 민속촌 に案内されました。
※本当は済州民俗村 제주 민속촌 に行きたかったんですが。
 民俗村は2つあるから、どちらの民俗村かはっきり言わないといけないのですね。

そこで買ったおみやげが上の写真の五味子茶。(やっと本題に^^;;)
箱の説明を見て久しぶりに大笑いしたのです。
以前はこういう適当な日本語訳も沢山(ほとんど?)ありましたが、近頃はあまりなくなって
寂しく思っていたところ・・・。

五味子茶の日本語の説明。五つの味の説明があらあらあらあら意味不明。
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「五味子茶はつけて、澁くて、書いて、組んで、酸味がナンダして五味子と言ったし」

次の写真が韓国語の原文です。
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「오미자차는 달고, 떫고, 쓰고, 짜고, 신맛이 난다하여 오미자라고 하였으며」
試しにネットの翻訳ページでやってみたら、上の日本語とほとんど同じ文章に訳されました。↓びっくり。
「五味子茶は甘くて, 澁くて, 書いて, 組んで, 酸味がナンダして」(by excite翻訳)

달고 つけて? → 甘くて
떫고 澁くて? → 渋くて(これは漢字が古いだけの違和感でしたが)
쓰고 書いて? → 苦くて
짜고 組んで? → 塩辛くて(しょっぱくて)
신맛이 난다하여 酸味がナンダして? → 酸味があって

ちなみに民俗村のガイドさんによると、この五つの味の中でどの味を最初に感じるかで
体調がわかるらしいです。
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わさおさん(2009/06/14)